全スタッフ一斉模試を実践~テスト作成時における4つの注意点~

今回のコロナによる自粛要請期間で約2か月間の社内研修を行ってきました。それの理解度と、現在の全スタッフの理解度を知るべく今回は全スタッフを対象に試験を実践しました。

会社としては同時にテストを行うのは初めての取組みでした。そして初めてだけに取組み事態にたくさんの改善点が見られたのでそれをあえてまとめてみようと思います。

私たちのようなストレッチ業だけでなく様々なビジネスにおいての知識レベルの向上や、理解度を図るためなどの理由でこれからテストを実行する予定の方には、参考になるかもしれません。

でもまずは結論から

「また絶対やります。社内の知識レベルが知れるだけでなくスタッフの向上心を煽ります」

ではそんな今回の取組みで気が付いたことをシェアします。

やってた後で気が付いたテスト作成時の4つの注意点

今回は物事を可能な限りフェアに見るべく社内作成者は1人し、外部の方(知識面でのチェック)の手助けを借りながらテスト自体は実践しました。その中では浮かび上がらなかったり、気づけなかった課題がテストを終わってみて見えてきたのでまずはそれをまとめます。

今回使用したのはGoogle フォームのテスト機能です。
ちゃんとあらかじめ様々な設定をしっかりと行っておくと即座にその場で採点までし、集計もしてくれるという代物です。(今回作成は僕がやっていないので、この作成過程は端折ります。)

  1. オンラインテストはカンニングし放題
  2. 選択問題がベスト
  3. 設問はできるだけシンプルに
  4. テストを行う目的を明確に

オンラインテストはカンニングし放題

これはオンラインで授業を行っている時も気になっていましたが、やはり画面の向こうで何が行われているかは分かりません。これまでの通り、目の前に実際に人がいて行うテストであれば、カンニングしないように見て回るということができます。

しかし、オンラインではこれを取り締まるのが非常に難しいです。
もし何か方法があれば是非教えてください。

これに対して、やはりそれを結果に反映させるためには「問題数と制限時間」の調整が非常に重要だなと今回感じました。

勉強してきた人には余裕でできるが、勉強していない人たちには終わらせることができない時間設定にすることで、仮にカンニングをしていても結果に反映されます。もし目の前に対象者が居なくて行うのであれば、カンニングありきで考えるのは1つの手かもしれません。

ちょっと余談ですが、
大学生の時に友達と集まって、みんなのWebテストをやってみた記憶があります。ほんとあの時「これ意味ねーよなー」と言っていた記憶があります。

選択問題がベスト

センター試験なども選択式で実践されていますが、テストを作ってみて改めて気が付きましたが、選択問題にすることが運営側のミスやチェックすべき点を減らします。

選択式にするとどうしてもテストの難易度的には落ちてしまいます。しかし、それ以上に高いレベルでのテストを必要とするのであれば、オンラインという形式は向いていないかもしれないです。

今回記述式もいくつか設けていましたが、非常にあいまいな回答があったり、こちらが想定していなかった正解が出たりと、やはり結果の反映が正確に行われずに、マニュアルで後から編集を加えるという結果になりました。仮にこの結果が大きな意味を持つ者であったとしたら、このようなミスは許されません。

そういった意味で、選択式にするべきかと思いました。
ここで選択式と言っても、設問の作り方はいろいろできると思います。そうすることで、難易度の調節は多少なりとも行えるかと思います。

次回取り入れたいと思ったのは、「穴埋め」形式ですね。

筋肉の最小単位である「 ① 」は、 ② 線維とアクチン線維からなる筋節の事です。

これを後に①と②を答える設問に分けて、作ることで、文章問題のような構成を取ることも可能です。

設問はできるだけシンプルに

そしてこれが非常に難しいですが、重要です。

今回のテストを実践してみて思い出したことがあったので僕の経験をもとに今回はこの内容を説明します。
僕には2つ違いの弟がいます。今はほとんど一緒に生活していないので、正直どんな風になっているのか分かりませんが、どうも楽しく働いているようです。

そんな弟は高校時代、非常に勉強が好きでまるで勉強が趣味なのか?と疑いたくなるくらい勉強していました。
しかも別に学校の宿題とかをやっているわけではないので、偏って大好きな数学の勉強をずっとしていました。

それだけ勉強が好きにも関わらず不思議なことに、期末試験などのテストは決まって悪いのです。
そして決まって点数が低いのが「国語(現代文)」です。ある時、この現代文の勉強を始めたら、他の教科の点数もぐっと上がったのです。

つまり、どうしても本人の「読解力」がテストの点数には反映されてしまいます。
ただ別に読解力を図りたいわけではなく、テストを行っている内容の理解度を確認したいはずです。
その場合は、できるだけ問題は誰が読んでも同じように理解できる設問にしなくてはなりません。

これが非常に難しいです。設問はシンプルに、でも問題には難易度をつける。

テストを行う目的を明確に

最後に一番重要な、目的を明確にすることの話をします。

テストを行う際には、

  • スタッフの知識レベルを知りたい
  • 苦手を浮き彫りにすることで研修を作成したい
  • テストで順位をつけたい

など
行う上での理由が存在し、そのツールとしてテストを利用すると思います。
しかし、気づけば作成していく過程でテストを行うことが目的にすり替わりやすいです。今回僕らのテストはどこかですり替わってしまっていたような気がします。

テストで難しさを出すためにわざと似たような回答を用意することはよくあります。しかし、重要なのは「テストを通して何を知りたいのか」ということを意識した選択肢作りを行わなければいけません。

上にも書きましたが、ただ難易度を上げたい!ということで、設問の文章を複雑にしたり、回答をあえて複雑にするのはあまりいいテストとは言えません。

TOEICの試験などをイメージしてもらえればなんとなくわかりますが、問題によって品詞が問われていたり、意味が問われていたりとあります。このようにこの問題でいったい何が問いたいのかを明確に出題者が持つ必要があります。

そして、
テストは成績表であり、本人の理解度を測るツールです。センター試験の様にこれで合格・不合格を決めるものではなく、ここから先本人や会社がもっと成長していく為にテストというツールを利用したいです。

そういうことを考えると、選択肢に「わからない」を設けること。そして、間違えた場合は「減点する」というのが正しく評価するうえでは必要なのではないかと思いました。

あてずっぽうに書いた結果当たっていて、それをその子が理解していると判断してしまうは本人にとっても会社に取っても成長になりません。何がわかっているのか。何を間違って理解しているのか。何をわかっていないのか。これを知りたいのです。

分かっていることに関しては、ここからさらなる応用の知識へと移行できます。
間違って理解しているのは、個人の理解なのか。みんなが間違って理解しているのかでアクションを選べます。
そして、わからないのであれば教えてあげる必要があります。

あまり減点式の問題に出会ったことはありませんが、今回作ってみてこのように減点を含む採点基準が必要だと思いました。

まとめ

今回は実際にテストを実践してみて気づいた「テスト作成の上での注意点4つ」を取り上げました。

他にも学んだことなどは沢山ありました。
また次回に実践した際にどんどんupdateしていきたいと思います。

また、研修もそうでしたが受けるよりも作る方がいい勉強になります。まだまだ僕自身が学ばなければと改めて感じました。いい機会なので勉強します。

Tom

 

ABOUTこの記事をかいた人

元サッカーバカ。なんでか知らないけどめちゃくちゃ楽しい人生歩んでます。 僕の考え方や発言に対する賛成反対を含めどんな意見も受け付け中! フェイスブックもフォローよろしくお願いします。
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