どうも!トムです。
先日こちらのブログで「シンガポールで新型コロナウイルスに負けない」というテーマでブログを書きました。そこから一転…金曜日にPM Leeより新たな発表があり大きく状況が変わりましたので、再度更新です。
ざっくり読むための見出し
シンガポールは1か月間のサーキットブレーカーに突入
サーキットブレーカーって何?どうなるの?
4月5日時点でのシンガポール政府による発表では、新たに116件の新たな感染を確認し合計人数が1309人に達しました。未だ終息が一向に見えない新型コロナウイルス(Covid19)に対して、4月3日17時PM Lee(リー首相)が新たな発表を行いました。その内容がこちらです。
1. 4月7日より原則全オフィス(店舗)の閉鎖。ただし病院、交通機関、サプライチェーン、食料品店等のインフラ系企業等の必要不可欠なサービスを除く。
2. 4月8日より 学校は完全にオンライン化
3. 外出・集会の規制を強化
という内容です。これを日本のニュースでは「実質的ロックダウン」と表現がされていますが、「ロックダウンという定義が様々であり、それについての議論に意味はない。」と会見の中でも述べられ、シンガポールではこれらの措置を「サーキッドブレーカー」と名付けられました。
このサーキットブレーカーは新型コロナウイルスによる現状をいち早く回復に向かわせるためにとられた措置であり、上記の内容がまずは1か月間(5月4日)実施されます。そしてもちろんこの「エッセンシャル(必要不可欠)なサービス」に私たちDr.ストレッチは該当しない為…残念ながら明日(4月7日)より1か月間の臨時休業となります。
また、シンガポールでそんな話が進んでおりましたが、本日のニュースで日本も「緊急事態宣言」を一部地域で発令するという話で、本当にいったいこれはどこに向かってしまうのかという事態となっていることをひしひしと感じます。
Dr.ストレッチも「無事」臨時閉店となります
今回のサーキットブレーカーを受けて、Dr.ストレッチも例外なく全5店舗が臨時休業となりました。ここまでこういった事態の中で、本当に多くのお客様が利用してくださり、最後の本日は駆け込み入店も多く、たくさんのお客様にお会いできました。
世間からでは3密という言葉が危険視され、弊社Dr.サービスはできるだけ密集にならないように、密閉にならないように努めてきましたが、パーソナルストレッチというビジネスモデルの為「密着」という懸念点に対しては全くぬぐえずにおりました。その中で、信頼し利用して下さるお客様がいらっしゃったおかげで今日まで営業を続けてくることができました。本当にありがとうございます。
また、このような事態の中でも、国からの営業規制がかかるまで社内からも、店舗内からもお客様からも感染者を出すことなく、クラスターにもならずに続けてこれたのはスタッフ1人1人の衛生面・偏光面への配慮と、店舗の管理があったからこそだと思っています。本当にありがとう!
そういった意味では、ここまでの新型コロナウイルスが猛威を振るう中での取り組みは、最悪のパターンを免れることができたと思っております。しかし、ここからはまた経営としては新たな局面を迎えております。
今回のサーキットブレーカーは、「とりあえず1か月」という発令であり、ここから先どのような順番で規制が緩んでいくのか。そして私たちの再開のタイミングはいつ訪れるのか、もしくはもっと規制が厳しくなるのか…。未だ予想できない状況にあります。
限界まで「給与カット」はしない
こんな状況の中で、私が下した判断は原則「給与カット」は行わない。非常に甘い判断であり、経営者としては未熟なのかもしれませんが、上記を今回の会社の方針として打ち出しました。シンガポールではDr.ストレッチのビジネス一本で走ってきて、本部社員は4人(基本的に1人を除いて未だ施術中)、店舗スタッフ約60人、研修生7人という現状です。
オフィスワークの企業の多くはリモートワークに切り替え、Work From Home(WFH)を実践しています。しかし、パーソナルストレッチのWFHは無理です。その為、今いる70人のほとんどに仕事が明日からなくなってしまうのが現状です。多くの企業はこのタイミングで給与のカット(NPL(無給休暇)の強制)や、解雇という選択を余儀なくされています。
しかし、私たちDr.ストレッチには商品がなく、トレーナーのサービスがあってこそのお店です。一人一人の技術・知識が宝であり、それは積み重ねでしか身に付かないものです。在籍年数がすべてではないですが、非常に大切です。そして、そのトレーナーたちが生き生きと働いてくれることが、お客様へと手を通して伝わります。
「人は城、人は石垣、人は堀」
私の地元山梨県の武将・武田信玄の言葉です。仮に今を生き延びる事が出来たとしても、今回の新型コロナウイルス終息後にトレーナーがいない。いるが非常にモチベーションが低く、気持ちが仕事に向いていない。このような状態では仮に1か月後に終息したとしても、お店が持ち直すのにそれ以上の時間を費やすこととなってしまいます。(これがどれほど大変かは2年前に経験済み)
そんなきれいごとを言っても今月を生き残ることができなかったら、元も子もないことは重々承知しています。またこの状況がさらに続けば判断を変えなければ乗り切れない瞬間が来てしまうことも理解しています。しかし、現状に対しての、私の判断は「給与カットはしない」です。
もちろんこのような判断が出来るのは、日本からの多大なるサポート、融資してくださる銀行があるからこそです。その感謝の気持ち、自分たちの置かれた立場をしっかりと理解し、日々判断を下していきます。そして、少しでも現状をいい方向に持っていけるように、本日も発表にありました政府の助成金や館とも相談を行っていきます。
環境は変えられない。今できることを全力でやる。
上記の通り判断はしました。この判断を正とするにはここから先の結果以外にありません。そこで今月1か月間の弊社として個人としての取組みは以下の通りです。
- スタッフにはWFHのオプションを提供
- SNS強化チームの発足
- 新規事業の構築と準備
- FCビジネスの枠組み作成
- 個人のブランド化
先ほどの給与カットという文字の前に「原則」と付けました。これはあくまでも勤務をする者はという前提条件があります。さすがに勤務をせずに「1か月お店は休みだから、皆も休みね!」で給料を満額払えるほど会社に余裕はありません。そのことはスタッフ達に、説明いました。自分たちが出来ることをやる他ありません。そこでWFHの形を作りました。
それが、2のSNS強化チームという形であり、そこで必要な動画や画像など宣材写真を撮影し、提供することをスタッフ達には依頼し、それを就業時間としてカウントします。ここにも明確な基準を設けましたが、この細部は一旦置いておきます。(気になる方は連絡くださいw)
これらを通して今だからこそ、会社を上げてWebサービスに力を入れていきます。これはココで財産としてしっかりと築くことができれば間違いなく、ここから先の会社の発展に大きく貢献してくれるはずです。また社内からこういう強みを持つ人材を発掘できることも非常に重要です。
このSNSでの取り組みはまた追って別ブログで投稿していきますので、こうご期待!そして他にこういうことにチャレンジしてみたいと、以前から話していたスタッフたちと3,4にも着手していきます。この辺はまだまだ枠組みすらできていないので、もっと形になった時点で発表していきます。
これらのどれかの一端を担い、WFHの形をとるか、NPLを取得とするか、ALを申請するかという形に切り替えました。ちょっと管理がめんどくさいですが、これくらいやって少しでも1か月間が有意義に切り替われば幸いです。
そして個人的には、ここ最近シンガポールNo.1のフリーペーパーSingalifeにも取り上げて頂いたり、また別の物でも取り上げて頂くなど少しずつ露出が増えてきました。その中で、このブログや、インスタ、Twitterに辿り着く方もいるかと思い、再度僕自身のブランド化にも図ろうと思っています。(続くかな~)
こんなやる事いっぱいで少しのワクワク感とたくさんの恐怖感を持って明日からのサーキットブレーカー初日を迎えます。でもこの1か月間があったから、今の俺らがあるよね!と数年後に今の出来事を笑って振り替えられるように、今月を過ごします。
「人や環境は変えられない。変えられるのは自分のみ」
今日もありがとうございました。
Tom
*画像が差し込めず投稿が4月7日になってしまいました。