どうも!トムです。
今回も最近読んだ本から気づいたことなどのまとめです。
ざっくり読むための見出し
感情マネジメント
「感情」に寄り添うは難しい
以前お店でスタッフがナイフを持ってくるという出来事が発生しました。きっかけはほんの些細なコミュニケーションの取り方でした。プライドの高いスタッフのプライドを尊重せずに、みんなのいる場で注意をしてしまったことでした。だからと言ってナイフを持ってきていい理由にはなりませんが、でもこの出来事で彼は実質解雇となりました。
他にもスタッフ同士がケンカをして救急車が来たり、昨日まで楽しく働いていたスタッフが急に会社を休みやめてしまったスタッフもいました。また反対に入社した当初は決して明るいわけでもなかったのに、今は生き生きと働いている。そんなスタッフもいます。
できることなら僕らの会社に入社し、一緒に働くことを通して少しでもいい報告に人生が進んでほしいと思って日々働いています。そのための取り組みの1つとして店長を対象に研修を行っています。その中で「感情」に触れますが、これまではあくまでも理解しておくべきの要素の1つとして伝えていました。しかしそれは僕がしっかりと理解できておらず、整理し、伝えることができていなかったからです。
でもこの感情を無視して、お店がよくなることも、店舗の人間関係が改善されることもないことはわかっていました。上記に述べたように、もっと何かできたんじゃないかという経験は沢山あります。またその経験からくる感覚から関与はできるものの、うまく説明できず他社に共有できないという状態でした。そこで出会ったのがこの「感情マネジメント」という本です。
「感情」はついてくるもの
今の僕はシンガポールでDr.stretchというストレッチ店で働いています。現在に至るまでに30年間という人生で多くの決断をしてきました。大学で山梨から大阪に行くことを決めました。ドイツにサッカーをしに行きました。卒業時に就職しないことを決めました。アルバイトから社員になりました。すべて自分の決断です。
今の自分は、過去の自分が選択した自分
でも時にそのことを忘れてしまい不満を感じることがあります。僕よりも給与を多くもらっている後輩もいっぱいいるし、日本にも帰れないし、土日休みもないし…。言い出したらキリがないです。でもこの状態でいることを選択しているのは僕であるということに変わりありません。
どんな会社に入るときも、就活でその会社を受けると決めたのは自分で、仮に1社しか受からなくたってそこに行くと決めたのは自分。入ってみて気に食わないけど、続けているのも自分。もしかしたら転職できないというかもしれないけど、学生時代にもっと勉強して実力を身に付けていなかったのも自分。20歳を過ぎた自分がおかれている環境は誰のせいでもなく自分の選択です。
でも実際は違うかもしれない。親がものすごく貧乏だったから、ずっと何かを強制的にやらされてきたから、その時の周りにいた友達の影響…小さいころにそんな強く考えられないでしょう。
幼いころの経験はその後の人生に大きな影響を与え、今のあなたの人生の根幹をなしているはずです。
それは十分わかったうえで人生の出来事は「自責」で捉える必要があるのです。私の人生を決めているのは、私だと認識するべきなのです。なぜか。それは私たちは人の車を運転し、人生を歩むことはできず、自分の車を自分の手で運転するほかないからです。それを「セルフコントロール」と呼んでいます。
セルフコントロールを説明するときに自分を車に例えて説明します。
前輪には「考え方」と「行動」。後輪には「感情」と「結果」があります。車というのはハンドルを右に切ると前輪が右を向き、後輪はついてくるというのが基本の動きです。つまりこの例えが表しているものはあなたの考え方と行動次第で感情も結果を変わるということです。
基本的に物事を「他責」で捉えている人は、自分ではコントロールできないことに焦点が当たっているので怒りや不安、焦りといった負の感情が生まれやすいです。逆に「自責」で捉えている人は、自分が変えられることに焦点が当たっているので希望や、ワクワク、楽しみといった正の感情が生まれやすいです。これが俗にポジティブな人とネガティブな人の大きな違いです。
だから後輪にある「感情」は、前輪の「考え方」についてくるものであるのです。
つまりセルフコントロールでコントロールしているものは「感情」です。だから良い考え方が、自分の人生をコントロールするうえでは非常に大切ですというのがこれまでの研修で伝えていた内容でした。ここからが今回の本題です。「感情マネジメント」の本を通してより詳しく「感情」について理解していきます。
感情マネジメント(本の内容)
感情の数は2,185
カリフォルニア大学のアラン・コーウェン氏の発表では、感情の数は2,185種類に分類されます。
そしてこれは大きく27に分類されます。
感嘆、敬愛、憧れ、楽しい、不安、畏怖、退屈、気まずい、同情、冷静、混乱、渇望、うっとり、嫌悪、共感、狂喜、羨望、興奮、恐れ、悲しい、恐怖、ワクワク、懐かしい、喜び、優越、満足、ムラムラ(性的興奮)
またさらに大きく分類すると5つに分類されます。
楽しみ、嫌気、悲しみ、恐れ、怒り
これらのどれかに僕らの感情は分類されるようです。
ただ僕ら日本人の感覚でいえば「喜怒哀楽」の4つに入り口は分類してくれると非常にわかりやすく、それが27に分類され、2,185に分類されると言われたほうがわかりやすいな。なんて思ってしまいます。(笑)
感情を知ることが第一歩
「感情マネジメント」の6つの効果
- ストレスマネジメント
- レジリエンスの強化
- アンガーマネジメント
- 自己肯定感の向上
- チームのモチベーションの向上
- アファーメーションマネジメント
感情がマネジメントできるようになると以上の6つの効果が得られるようです。
(これらに関しては詳しく気になる方は本を読んでください。)
そして感情をマネジメントできるようになるために一番最初のステップが「自分の感情を理解すること」です。「今自分は、○○という状態にいる」という主観を育てることで幸福度が上がるそうです。また、「自分の感情」を掘り下げていくと、その多くは過去の経験から持たされているものであることに気が付きます。このように自分の価値観や信念のレンズを通して他社を見ていることを知るというのがセルフコントロールつまり「感情をマネジメント」する上で非常に大切なのです。
感情は伝染する
上記の感情マネジメントの効果の1つに「チームのモチベーションの向上」とあります。ここだけ少しだけ深堀ってみます。この本でのチームの定義は、「目的や目標を共有し、その達成に向けて協力しながら活動する集団」を指します。
ではなぜチームの構築に感情マネジメントが大切なのか。
それは人は想像以上に他人の機嫌や状況、態度や言動に影響を受けるからです。つまり感情は一人の物ではなく伝染するのです。だからチームにおける感情は非常に重要な要素です。
いいチームを作るうえで大切なことに「TEAM」があります。
T…Trust(信頼を作る)
E…Empathy(共感を作る)
A…Assertive(関係を作る)
M…Motivate(やる気を作る)
これらを実現するためにもまずは「自己認識」。それぞれが自分の感情を把握することが重要なのです。でもメンバー全員が自分の感情を把握することができるわけではありません。むしろできない人が多いでしょう。そこでリーダーの役割が重要です。
メンバーの感情を知る方法
- ミラーリング
- 3分傾聴ー胸を向けて聞く
- ムードメーターの活用
- 感情の動いた出来事を聞く
こちらも具体的には本を実際に読んでみてください。またここに関しては先日紹介したDaiGoさんの「超トーク力」もいいかもしれません。でもメンバーの感情を知るためにはコミュニケーションが不可欠です。ミーティングやコミュニケーションの場で重要なことは「気持ちをデザインすること」です。これが1つのキーワードです。
このようにチームのモチベーションを高めることがリーダーの役割です。
ただ1つリーダーには注意点があります。
メンバーが求めるリーダー像はそれぞれ違います。スタッフが求めるリーダーには絶対になれません。だから自分がどんなリーダーになるのかを決めることが重要です。
(リーダーの種類は850種類もあるそうです。)
まとめ
- セルフコントロールとは自分の感情をコントロールすること
- 第一歩は自分の感情を認識すること
- 感情の起源は過去にある
- チームには感情の共有が不可欠
- メンバーの感情を知るにはコミュニケーション
以上が「感情マネジメント」を読んで気が付いたことです。
自分自身とこれから会社に生かしていきます。
以上です。
実際に気になる人は読んでみてください。読みやすい本です。
Tom